子どもがプログラミング的思考を学ぶ際に親が注意すべきことは、答えを教えないことです。子どもは答えがわかると、そこで思考を停止させる場合があります。想像させるように働きかけると、子どもは想像をどんどん膨らませていくのです。プログラミング的思考では、子どもが想像して解決策を見つけることが重要になります。先に答えを親が教えていては、子どもの想像力は養われません。
また、親が否定しないことも大切です。親が否定をすると、子どもはそれ以上考えることを止めてしまいます。たとえば、かくれんぼをしている子どもに、そこにはいないといえばそれ以上探さないでしょう。親が否定してしまうと、子どもは素直に耳を傾ける可能性が高く、思考が停止してしまうのです。
そして、時間をかけて考えさせることも欠かせません。プログラミング的思考を身に付けるには時間がかかり、慣れるまで思考する時間は長くなります。考えている途中で親が別のことをさせれば、子どもは思考を停止させるでしょう。慣れていれば、停止させた思考を途中から再開できますが、最初の頃は難しいです。
さらに、親が根拠や事実を確認することも必要といえます。子どもはプログラミング的思考を学んでいる途中で、自分勝手な解釈をしたり、事実をねじ曲げたりしかねません。そうなってしまうと、なかなか身に付かないでしょう。親が検証する手伝いや、事実かどうかを一緒に確認すると間違う確率が減ります。プログラミング的思考を身に付けるには、親が注意することが重要です。